【ヴァイオリン本体のセッティングとチューニング】 著 成澤 幸央
・肩当て
肩当てとはヴァイオリンを構えやすくするサポーターの様な物で、付けないで弾く方も多くいらっしゃいます。肩当てを付けないで弾くことのメリットは①楽器の響きが良くなること、②楽器本体と体が直接触れることで骨伝導が起こり、その人特有の音を出すことができること、と言われていますが、肩当てを付けて弾く一流のプロも大勢いますし、かなり構えにくくなってしまいますのでまず初心者の方は肩当を付けて弾くことをお勧めいたします。
肩当ては左側が気持ち手前に来るように、楽器の下部にこのような形で楽器に付けます!
【チューニング】
チューニングは、初心者の方が躓く第1の壁かと思います。いきなり一人で行うのはとても難しいので、まずはチューナーと呼ばれる機械を使用することをお勧めします。
ご自宅にピアノがあるようでしたらピアノでも問題ありませんが、チューナーがあると
・減衰せず正しい音を出し続けてくれる
・視覚的に良い悪いが判別できる
という点でより便利ですので、チューナーは一台用意することをおススメします。
楽器屋さんに行けばたくさん売っていますし、今はスマホの無料アプリの物でも充分です。
☆チューナー…楽器の音を内蔵マイクで拾い、音程を判定してくれる機器。
チューニングはそれぞれの弦が張ってある糸巻きを巻いて行いますが、E線は元々テールピース(楽器下部の黒い所)にアジャスターが付いていて、それを回して微調整をします。
これは、E線はとても細くてすぐに音程が変わってしまうため、糸巻きだと微調整が利かない為です。
最初は構えて弾きながら糸巻きを巻くのは難しいので、構えることに慣れるまでは膝の上にヴァイオリンを置いて、指で弦をはじきながらチューニングをするのがおすすめです。
※調弦中に突然弦が切れてしまうことがあり、顔を近づけると大変危険なので顔は近づけないようにしましょう※
全ての弦にアジャスターを付けてチューニングするというのも手ですが、ゆくゆくは糸巻きに慣れていく為、せいぜいA線に追加でアジャスターを付ける程度が良いでしょう。力の弱いお子様ですと、糸巻きを回すのは難しいので全ての弦にアジャスターを付ける子が多いです。
それぞれ弦を左から順番に、ソ(G)、レ(D)、ラ(A)、ミ(E)に、チューナーを見たり音と照らし合わせながら合わせていきます。
最初は固くて苦労する方が多いのですが、糸巻きを回すコツは、【少し押し込みながら回すこと】です!
コツをつかめば簡単に回せるようになります。
ですがヴァイオリンという楽器はとても外気の影響を受けやすく、湿気の多い時期などは木が膨張して全く糸巻きが動かなくなってしまうこともあります。
その際は行きつけの楽器屋さんに持っていって調整をしてもらったり、楽器店で販売されている調整剤を使用してみてください。


