【ヴァイオリンの選び方】 著 成澤 幸央
ヴァイオリンは、管楽器やピアノと違って、一本ごとの音色や弾き心地が全く違い、一つとして同じ楽器は無いことも特徴の1つです。音色の特徴が出やすい項目は大きく2つ、【作られた時代】と、【作られた国】です。
・作られた時代
ヴァイオリンという楽器は大きく種類わけすると、【新作楽器】と呼ばれる比較的新しい時代に作られた楽器と、【オールド】とも呼ばれる古い楽器に分けられます。
ストラディヴァリウスという名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
日本では千住真理子さんが持っていることでも有名なこの楽器ですが、ヴァイオリン作りの名手であったアントニオ・ストラディヴァリという人が作ったことからストラディヴァリウスと呼ばれており、17-18世紀時代の物です。日本だと、徳川家康が江戸幕府を開いた頃の楽器ということですね。
モダンの楽器は木がまだ若いので明るい、華やかな音がします。
オールドの楽器は、木が古く乾ききっているため、深い音色の物が多いです。
・作られた国
ヴァイオリンで有名な国といえば、まずはイタリアでしょう。
イタリアにある、クレモナという町は弦楽器工房が沢山あり、先程のストラディヴァリもこの町で修行をした一人です。その他のヴァイオリンに多い国は、ドイツ、フランス、チェコ辺りでしょうか。勿論日本でも沢山作られています。
面白いことにヴァイオリンは作られた国でもちょっとずつ音色や弾き心地に特徴が出やすいんです。
例えばイタリアの楽器は明るい音、フランスやドイツの楽器は落ち着いた音、柔らかい音がすることが多いです。色々な楽器を弾き比べて、是非、お気に入りの音色を見つけてみてくださいね。
【値段】
値段はピンからキリまであり、大手楽器店などで趣味用として売られている楽器は大体10万~50万円程度。それに比べて先述のストラディヴァリウスは、なんと最大で12億もの値段がついています!!
12億!?そんなに高いの!?無理!と思った方、ご安心ください、大手楽器店で趣味用として10万円前後で売っている楽器でも、とても良い音がする物がたくさんありますよ。
多種多様だからこそ、お気に入りの一本に出会ったときの喜びと感動、愛着は他の楽器の何倍にもなることもヴァイオリンの大きな魅力です。是非、じっくりと世界で一本の大切な相棒を見つけてください!!
※一番最初はヴァイオリンが弾ける店員さんや知り合い、先生などに一緒に選んでもらうのがおすすめです。
【小さなお子さまのヴァイオリンの選び方】
小さなお子さまの場合大人用の、フルサイズと呼ばれる楽器は大きすぎるため使うことができません。
そこで、体の大きさや腕の長さによって、【分数ヴァイオリン】と呼ばれる、サイズの小さなヴァイオリンを使う必要があります。
大人用のフルサイズヴァイオリンは4/4と表されます。
分数ヴァイオリンとして一般的に販売されているサイズは、1番小さいものが1/16と呼ばれるサイズの物です。そこから段々と1/10.1/8.1/4.2/4.3/4という風に大きくなっていきます。
身長、年齢の目安として
1/16...身長105センチ以下。~4歳程度。
1/10...105-110センチ以下。4-5歳半程度。
1/8..110-115センチ以下。5-6歳半程度。
1/4...115-125センチ以下。6歳半-8歳程度。
1/2...125-130センチ以下。8歳-9歳程度。
3/4...130-145センチ以下。9歳-11歳程度。
4/4...145センチ以上。11-12歳程度。
あくまで参考程度で、腕の長さがそれぞれであったり、支える力がまだなく正しい姿勢で構えられないということもあるので、必ず実際に楽器を持ってお子様に適したサイズであるかを確認するようにしましょう。
ちょうど良いサイズは楽器を左顎に挟んだ状態で楽器の先端の渦巻きを手を握り、その時に左手のひじが少し曲がる余裕がある程度です。
渦巻きを握れなかったり、ギリギリな時、また、楽器が重すぎて姿勢が崩れてしまうという場合は大きすぎます。
逆に腕が90度近く曲がってしまう時は逆に小さすぎる、という事になります。
分数ヴァイオリンは大体高くても10万前後の事が多いです。
5.6万程度~比較的安価なものでも問題ありませんが、時折格安で木ではなくベニヤ板で製造されている物があります。これは音色も弾き心地も全く違ってしまうためオススメ致しません。


