サックスについて
♪サックスについて
著 加藤 真由
サックスは、ベルギーの管楽器製作者 アドルフ・サックス(Adolphe Sax 1814~1894)によって、1840年代にパリで発明された楽器です。
管弦楽や吹奏楽の中での木管楽器と金管楽器の橋渡しを目的に開発されました。
楽器本体は金属で作られていますが、構造上、木管楽器に分類されます。今日使われている楽器の中では、歴史の新しい楽器でもあります。
楽器名は、発明者であるアドルフ・サックスに由来しています。
「サクソフォーン」、「サクソフォン」、「サキソフォン」、「サキソホーン」と、いろいろな呼び方があり、略称で「サックス」と呼ばれています。
〔フランス語では サクソフォン(saxophone)、英語では サクソフォーン(saxophone)、ドイツ語では ザクソフォーン(Saxophon)と言います。〕
音色は、とても表情豊かであり、運動性も高く、艶のある柔らかな響き、豊かな音量を持っているので、ソロでの演奏においてもアンサンブルでの演奏においても、広い表現力に溢れた楽器です!
又、吹奏楽で使われている楽器の中でも発音のしやすい楽器でもあります!
今日では、クラシックからポップス、ロック、ジャズ等、様々な分野の音楽で使われています。中でも吹奏楽やビッグバンドでは欠かすことのできない楽器です。
「吹奏楽」においては、バンドの大きさや曲に使用する種類やその数は変わりますが、“アルト”、“テナー”、“バリトン”によってサックスセクションが作られます。木管群の中で、中・低音域を受け持っています。
「管弦楽」においては、吹奏楽と違い、いつも用いられることはなく、曲によって使用され、曲の一部分のソロで使われることが多いです。
代表的なものでは、
・ビゼー作曲の「アルルの女、第一・第二組曲」のアルトのソロ
・ラヴェル作曲の「ボレロ」のソプラノとテナーのソロ
・ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)の「展覧会の絵」のアルトのソロ
等があります!
また、ジャズ・ポピュラー音楽においては、1920年頃からジャズの中で使われ始めて以来、サックスは欠かせない存在になりました。
そして、“カルテット”という名でよく耳にすることがあると思いますが、
“サクソフォーン四重奏”というクラシカルサックスの代表的な合奏の形体があります!
ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの4本で編成されます。このサクソフォーン四重奏のためのオリジナル作品も多数あります。
このようにして、サックスという楽器が生まれ様々な場面で登場するようになりました!
サックスがどんな楽器か紹介したところでどんな種類があるのか紹介したいと思います♪