息と声の切り替えを、小さな声で確かめてみましょう。今回は、画像で「声門破裂」と紹介している練習について、目的と取り組み方を解説します。

「声門破裂」とは? 練習の目的を知ろう
閉じた声門が呼気によって開く動きを「声門破裂」といいます。声帯そのものを傷つけたり、破裂させたりする意味ではありません。
画像で挙げている目的は、声門が閉じる感覚をつかむことと、少ない息で地声を出す感覚を探すことです。ただし、息を止めたり、喉を強く締めたりすることを目標にはしません。小さく楽に声が出せる範囲で取り組みましょう。
練習前に確認すること
喉に痛みがある日、声がかすれる日、声に疲れを感じる日は練習を休みましょう。練習中に違和感や咳が出たときも中止してください。声の不調が続く場合は耳鼻咽喉科に相談しましょう。
肩や首をゆるめ、普段話すときに近い、楽な高さの声から始めます。画像の炭酸水は感覚を伝えるためのたとえです。実際に炭酸水を飲んだり、げっぷを再現したりする必要はありません。
息から声へ。練習の流れ
1.軽く息を吐いて、感覚を確かめる
口を軽く開けて「はっ」と短く息を吐きます。大きな息をぶつけたり、喉で急に止めたりせず、軽い息で試してください。やり方がつかめない場合は、無理に繰り返さず指導者に確認しましょう。
2.吐く息を少しずつ小さくする
息の勢いを弱め、肩や首が力んでいないか確認します。息を最小限にすることよりも、自然に吐けることを優先しましょう。
3.小さく「あっ」と声を添える
楽に息を吐ける感覚のまま、小さく「あっ」と声を出します。声の出だしを強く打ちつけず、話し始めるような自然な声を目指してください。一音ずつ間をあけ、喉の状態を確認します。
4.楽に出せる範囲で、音の高さを変える
無理なく出せる高さから、少しずつ音を変えてみます。高くするほど力が入る場合は、元の高さに戻しましょう。音域を広げることよりも、楽な発声を保つことが大切です。
5.息だけの音と、声のある音を交互に試す
息だけの「はっ」 → 小さな声の「あっ」 → ひと休み
声を入れたときに、息の勢いや喉の力が急に増えていないかを確かめます。うまく切り替えられないときは、回数を増やすよりも、一度休んで指導者と確認してください。
「ビリビリ感」より、楽に出せる感覚を大切に
画像では「ビリビリした声」を目安にしていますが、振動の感じ方には個人差があります。強い振動やざらついた音を作ろうとせず、首や喉が力まず、発声後も違和感がないことを確かめましょう。
この練習だけで地声が改善するとは限りません。声門の閉じ方や声の出だしを扱う練習は、ボイストレーナーなどの指導のもとで、自分に合う方法を確認しながら進めると安心です。

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