英会話を上達させるためには文法や単語のインプットも大切ですが、積極的に英語を使って話す「アウトプット」が非常に重要です。
しかし、英会話教室や職場で外国人と話をするチャンスがあっても、
初対面の人に何と言って話しかければいいのかわからない
相手の言っていることが聞き取れず、会話が続かない
会話のきっかけになる話題が見つからない
などと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
このような方におすすめの方法が「こちらから先に話しかける」作戦です。
こちらから先に話しかけることで会話の内容をコントロールでき、相手の回答が予測しやすくなるため、会話が続きやすいというメリットがあるのです。
そこで今回は、英会話初心者の方でもすぐに使える質問文をシーン別にご紹介します。
あいさつ編
相手と会話を始めるためには、まずはあいさつからが基本です。
HiやHelloなどのあいさつで使う言葉の後に、相手の調子をたずねる質問文を加えると自然な会話となります。
【初対面の場合】
Hello! How are you doing?
Hello! How are you?
こんにちは!調子はどうですか?
【親しい間柄の場合】
Hi! How is it going?
Hi! How have you been?
Hi! What’s up?
やあ!調子はどう?
上記のようなあいさつの際に使う質問文に対しては、一般的に次のように回答します。
I’m fine.(元気です。)
I’m doing well.(調子はいいですよ。)
Not so bad.(悪くないです。)
How are you doing?などのあいさつ時に使われる質問文は、実際に相手の調子をうかがうというよりも、HiやHelloなどと同様に、あいさつの言葉として使われることも多いフレーズです。
そのため、相手の回答が聞き取れなかったとしても、あまり気にせずに会話を続けましょう。
初対面の人への質問編
あいさつをして会話がスタートしたら、相手の出身や職業、趣味などについて質問してみましょう。
Where were you born?(出身はどちらですか?)
>回答例:I was born in the USA. (アメリカ出身です。)
What do you do?(仕事は何をされているのですか?)
>回答例:I am a teacher.(教師をしています。)
What is your hobby?(趣味は何ですか?)
>回答例:I like playing tennis.(テニスをするのが好きです。)
What do you usually do on weekends?(週末はいつも何をしていますか?)
>回答例:I usually stay home.(家にいることが多いです。)
これらの質問で自分との共通点や得意分野に関する話題が出てくれば、Do you like ~ ?(~は好きですか?)やWhere do you ~ ?(どこで~しているのですか?)など、さらに会話を広げることができます。
また、初対面の場合には避けた方がいい話題もあるため、注意しましょう。
一般に、政治、宗教、性別、人種など、意見が分かれやすい話題や個人の思想に深く関わるテーマには初対面では触れない方がいいと言われています。
日本にいる外国人への質問編
日本にいる外国人と会話をする時には、日本の料理や行ったことのある場所についてたずねてみるのがおすすめです。
自分がよく知っている分野や場所、好きなものについての質問であれば、たとえ相手の言っていることがすべて聞き取れなくても、場所や料理の名前などのキーワードがわかれば、相手が何を言っているのかを推測できます。
Is this your first visit to Japan?(日本は初めてですか?)
>回答例:Yes!/No, it’s the second time.(はい。/ いいえ、2回目です。)
What is your favorite Japanese food?(日本食では何が好きですか?)
>回答例:I like sushi.(お寿司が好きです。)
How was sushi?(お寿司はいかがでしたか?)
>回答例:That was good.(おいしかったです。)
Where do you want to go?(どこに行ってみたいですか?)
>回答例:I want to go to Kyoto.(京都に行きたいです。)
もしも相手の回答が全く聞き取れず、何と返事をすればいいのかわからないという時には、焦らずに次のようなフレーズを使って、聞き直しましょう。
Could you speak more slowly?(もう少しゆっくり話してもらえませんか?)
Could you say that again?(もう一度言っていただけませんか?)
相手の言っていることが聞き取れていないにもかかわらず、わかったふりをしていると、相手はこちらが理解していると思って、どんどん会話が進んでしまいます。
こちらが英語のネイティブスピーカーではないとわかれば、相手も嫌な顔をせずに丁寧に説明してくれるはずです。
失敗を恐れずに積極的に話しかけてみよう!
英会話上達のコツは「実際に英語を使って話す」=「アウトプットの機会を増やす」ことですが、そこでハードルとなるのが「間違えたらどうしよう」と失敗を恐れる気持ちです。
日本にいる外国人がたどたどしい日本語を話していたら、なんとか意味をくみ取ろうとするでしょう。
それと同様に、英語のネイティブスピーカーも、私たちがつたない英語で話そうとしていれば理解しようとしてくれるものです。
たとえ完璧でなくても、一生懸命使った英語で相手との会話が弾めば、自信につながります。
その小さな成功体験の積み重ねがさらなる英会話学習のモチベーションにもなりますので、失敗を恐れずに積極的に英語で会話する機会を作ってみましょう。