日本人が使いがちな和製英語

皆さんは、和製英語について知っていますか?

和製英語とは、本来の英語とは異なる意味合いで日本風に解釈したり、日本人が独自にアレンジしたりすることで作られた、英語に似て非なる言葉のことをいいます。

よって、和製英語は、日本でしか通じません。しかしながら、和製英語は私たちの生活に広く浸透しているため、外国で通じないということを知らないまま使ってしまい、恥をかいた経験がある人もいるのではないでしょうか?

日常会話ではまだしも、ビジネスシーンで和製英語を使ってしまうと、思わぬ失敗やトラブルを招いてしまうかもしれません。そこで今回は、日本人が使ってしまいがちな和製英語について、ビジネス編と日常生活編に分けて紹介します。ぜひチェックしてみてください。

 

〜ビジネス編〜

プライベート 英会話 石神井公園

×パソコン ○computer, PC

パソコンはpersonal computerを略した日本語なので外国では通じません。computerやPC と言うようにしましょう。

例:My computer is acting strange. (私のパソコンの調子が悪い)

ちなみに、ノートパソコンのことは英語でlaptopやlaptop computerと言います。

×サイン ○ signature

英語ネイティブは、signと聞くと、「看板」をイメージします。日本語の意味合いのサインは、動詞の形では使えますが、

名詞の形で使う際にはsignature という言い方にしましょう。

例:Please sign here. (ここにサインしてください)

例:Could I have your signature here? (ここにサインしていただけませんか?)

×クレーム ○ complaint

日本語でクレームは苦情という意味ですが、英語ではcomplaintと言わなければ通じません。英語でclaim と言うと「主張、請求」といった意味になり、苦情のようなネガティブな意味合いは含まれないので注意しましょう。

例:I need to handle complaints from customers today. (今日はお客様からのクレームに対応しなければいけない)

 

×メリット、デメリット ○ advantage, disadvantage

英単語にもmerit, demeritという単語があるにはありますがmeritは「(称賛に値する)価値、長所、取りえ」demeritは「落ち度、欠点」といった意味合いで使われ、日本人の感覚とは少し異なります。また、この単語自体あまり頻繁に使われることはないようです。日本人の感覚でいうメリット、デメリットにより近いのは、advantage, disadvantageでしょう。

例:Learning English has many advantages. (英語を学ぶことには多くの利点がある)

また、メリット、デメリットを一緒に使う時には、pros and consという言い方をすることもできます。

例:Let’s discuss the pros and cons of this project. (このプロジェクトの良い点と悪い点について話し合いましょう)

 

×サラリーマン ○ office worker,employee

サラリーマンは和製英語ですので英語では通じません。office workerと伝えましょう。

ただし、会社に雇われている人、被雇用者というイメージを伝えたければemployeeです。

例:I’m an office worker in Tokyo. (私は東京サラリーマンをしています)

〜日常生活編〜

×マンション ○ apartment/ condominium

どこに住んでいるの?と聞かれて、I live in a mansionと言うと、豪邸に住んでいると主張することになります。日本でいうマンションは、英語でapartmentかcondominiumとなります。

例:I live in an apartment with my family.(私は家族とマンションに住んでいます)

 

×シャープペンシル ○ mechanical pencil

日本語では、先が尖った鉛筆ということでシャープペンシル(シャーペン)と呼ばれるようになったようですが、これは和製英語です。英語ではmechanical(機械的な)という語をつけて、mechanical pencilと言う必要があるので注意しましょう。

例:Excuse me, can I borrow your mechanical pencil? (すみません、シャーペンを借りてもいいですか?)

×ガソリンスタンド ○ gas station/petrol station

実はガソリンスタンドも和製英語です。アメリカ英語ではgas station、イギリス英語ではpetrol stationと呼ばれることが多いようです。

例:Could you tell me how to get to the nearest gas station? (一番近くのガソリンスタンドへの行き方を教えていただけませんか?)

 

×ハイテンション ○ excited

日本語では、興奮している様子をハイテンションと言いますが、英語でtensionは「(物理的な)引っ張り、(精神的な)緊張」といった意味となります。そのため、日本のように興奮している感情を表すのにtensionを使うのは一般的ではありません。英語でハイテンションを伝えたい場合にはexcitedを使うようにしましょう。

例:Why are you so excited to day? (あなたは今日なぜそんなにテンションが高いのですか?)

 

×ナイーブ ○ sensitive, delicate

日本語では、繊細という意味でナイーブを使いますよね。しかし、英語でnaïveは、「世間知らずな、考えが甘い、純真な」といった意味をもっています。日本人が思っているより、実際の英語の意味はネガティブな要素を含んでいるため、使い方には気をつけましょう。

例:She is very sensitive. (彼女はとても敏感な人だ)

 

×ファイト ○ good luck

日本語では、人を応援する時によく「ファイト!」と声かけをしますが、英語ではその意味では使われません。「Good luck!」は、直訳すると「幸運を祈るよ!」と言う意味になりますがこちらの方がより自然で、多く使われます。

例:Good luck on your exam!(試験、頑張ってください!)

 

今回は、日本人が使ってしまいがちな和製英語についてご紹介しました。和製英語について事前に知っておくと、コミュニケーション上のトラブルを回避し、スムーズな英会話を展開することができるでしょう。和製英語は今回紹介した以外にも数多く存在し、これからも増えていくことが予想されます。皆さんもぜひ和製英語について調べてみてください。